外務省: カウントダウン
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(5月21日)
太平洋・島サミットの開催が明日となりました。昨日の夜遅くツバルの代表団が到着し、主な出席者がそろいました。既に多くの関連行事が始まっていますので、関係者は本人の意志とは別に、急流に巻き込まれたような感覚を味わっています。
昨日は、日本水フォーラムの主催する「水と衛生に関する太平洋諸島首脳円卓会議」が外務省と世界銀行の後援により、都内で開催されました。
参加した太平洋島嶼国首脳は、日本政府のこれまでの支援に感謝し、今後さらに深刻化する水問題解決に向けた支援に対する期待をもって、円卓会議の成果を今回の太平洋・島サミットに活かすよう求めました。
円卓会議終了後、島嶼国首脳は御茶ノ水に移動し、明治大学に移転する太平洋諸島センター(PIC)の起工式が行なわれました。起工式は伝統的な鍬入れ式で、大勢の参列者が見まもるなかで、日本水フォーラムの会長を務める森元総理、橋本外務副大臣、タランギPIF議長、スレイドPIF事務局長、長谷川PIC所長、日高明治大学理事が「えい!えい!えい!」の掛け声と共に鍬を入れました。島嶼国の首脳は日本の伝統儀式を興味深く見つめていました。
本日からは、太平洋・島サミットの公式行事が開催されます。午前にはJETROとPICの共催する「太平洋諸島展 2009」と「ビバ・パシフィック・アイランダーズ」が開幕します。午後は天皇皇后両陛下の「宮中御茶会」が催されます。夜は中曽根外務大臣の主催する歓迎レセプションです。
祭りは準備の期間がメインで、始まってしまえばと、よく言われます。太平洋・島サミットを祭りに喩えるのは不謹慎かもしれませんが、準備する者にとってはお祭り気分も必要です。今回のメインイベントは明日からです。
(5月20日)
準備期間は二日となりましたが、既に二国間首脳会談や関連行事が次々に実施されています。「太平洋・島サミット準備事務局」では多くの人達が深夜まで勤務しています。そのまま朝を迎えている人もいるようです。
本日はナウル共和国のスティーブン大統領、トンガ王国のセベレ首相、ニュージーランドのマッカリー外相、マーシャル諸島共和国のトメイン大統領、パラオ共和国のトリビオン大統領、ツバルのイエレミア首相及び太平洋諸島フォーラム(PIF)の事務局長が到着します。残りはオーストラリアの代表のみとなりました。
昨夜は都内のホテルで在京パプアニューギニア大使館のレセプションが盛大に催されました。マウエ大使は40年間に及ぶソマレ首相の政治家としての経歴を賞賛し、ソマレ首相は世界第二位の経済大国である日本との歴史的・経済的関係を重視しているとの挨拶を行いました。
これまでもお知らせしてきましたが、本日実施・開催される関連行事は以下のとおりです。
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内輪話ですが、嬉しい連絡が届いています。「駅で島サミットのポスター見たよ!」、「テレビに出ていたポスター送ってください!」北海道と東京のみならず、関西方面からもこうした連絡が電子メールや電話で寄せられています。日本政府は、島サミット5回目にして初めてポスターを作成しました。数は少ないのですが。有識者会合で太平洋・島サミットを広く広報すべきとの意見が出たこともきっかけでした。一人でも多くの方に太平洋・島サミットを知ってもらいたいとの願いを込めて作成しました。
日本政府作成のポスター(PDF)は、ミクロネシア連邦のパキン環礁(かんしょう)の写真を用いた空と海の青い色調です。環礁というのは、大洋中に発達する環状の珊瑚礁(さんごしょう)のことです。内部は浅い潟、外部は深い海洋に面しています。この他に北海道庁は、椰子の木の写真を用いたポスターとポスター原画コンテストで最優秀賞を受賞した阿部 舞子さん(小学5年生)の作品を基にしたポスターを作成しました。
担当とスタッフは地下鉄の駅を中心に、一カ所、一カ所ポスターの掲示をお願いして都内を巡りました。400部程度のポスターの掲示をお願いしました。事情があって処分されたポスターもあるでしょうが、数百部のポスターは確実に掲示されていると思われます。担当は50部程度を確認しました。大都会に散らばった数百枚程度のポスターは、太平洋に浮かぶ小島にも満たない存在かもしれません。それでも毎日の通勤時に小さめの青いポスターを見ると、「太平洋・島サミット」と叫ぶポスターの声が担当の耳には聞こえてきます。
地下鉄の駅で青いポスターを探してください。そして目に留めたら、どこの駅どの出口に掲示されていたか教えてください。(こちらに)
(5月19日)
第5回太平洋・島サミット開催まで余すところ三日となりました。関連行事が目白押しです。
本日はバヌアツ共和国のナタペイ首相、ミクロネシア連邦のモリ大統領、サモア独立国のトゥイラエパ首相、麻生総理と共に共同議長を務めるニウエのタランギ首相、クック諸島のマルライ首相が続々と到着します。成田の空港班はてんてこ舞いです。各参加国の代表にはそれぞれ連絡係(リエゾン)が任命されて日程調整等を行っており、日本滞在のお世話に専念します。
昨日到着したパプアニューギニアのソマレ首相は、目黒区に新しく建設される在京大使館の起工式に参加しました。外務省から御法川大臣政務官も参加してお祝いを述べました。パプアニューギニアの伝統的な踊りが起工式を彩っていました。
ソマレ首相は1975年にパプアニューギニアが独立したのと同時に首相に就任し、現在5期目の首相職を務めています。前回、第4回太平洋・島サミットの共同議長を当時の小泉総理と共に務めていただきました。担当は、二年前に政府代表がトンガでソマレ首相に挨拶している場に立ち会いましたが、小柄ながらも、長年首相職を務めてきた豊富な経験の醸し出す雰囲気がとても印象的だったことを覚えています。ソマレ首相は本日麻生総理と二国間会談を行う予定です。
ヤヤが欲しいんだ...
バヌアツは、バンジージャンプ発祥の地として有名です。現在でも祭りの中で、若者が高いやぐらの上から足に巻いた木のつるだけを頼りに、地面に向かって飛び降りる儀式として行われており、観光ツアーの目玉の一つとなっているということです。英国のシンクタンクが実施した調査で、生活の満足度、健康、環境といった指標から「世界一幸せな国」に認定されたバヌアツのナタペイ首相も本日麻生総理と二国間協議をおこないます。
(5月18日)
本日早朝、参加者の先陣を切ってキリバス共和国のアノテ・トン大統領が到着しました。トン大統領は早速麻生総理との間で二国間首脳会談を実施しました。首脳会談に同席した橋本外務副大臣とは三か月ぶりの再会です。珊瑚礁の環礁で成り立っている島が殆どのキリバスは、温暖化の影響で海面が1メートル上昇すると国土の大半が海面下に沈むと言われていて、マスコミの注目を集めています。今回の訪日においても到着前からインタビュー依頼が数多く寄せられています。
(5月17日)
早くも明日18日(月曜日)にはキリバス共和国とパプアニューギニアに代表が到着します。東京と北海道の準備作業もいよいよ大詰め迎えています。
明日到着するキリバスのアノテ・トン大統領を迎え、千代田区駿河台の日本大学理工学部で「ニュー・フロート・アイランド シンポジウム」が開催されます。地球温暖化の影響により水没する虞のある国々の現状を紹介すると共に、水没の問題を克服する一つの可能性として、大型の浮体(メガフロート)の上に人間の居住区域を設けるという壮大な構想が紹介されます。
島サミット終了後の5月25日(月曜日)にはジェトロ・アジア経済研究所の国際シンポジウム「いま太平洋島嶼国が直面する問題-地球温暖化とグローバリゼーション-」が予定されています。
(5月16日)
昨夜放送された広報テレビ番組「キク!みる!」はいかがだったでしょうか?島サミット三度目のマウエ大使はさすがに存在感があります。島サミットのみならず、しっかりと母国パプアニューギニアを宣伝していました。島サミットの説明をしていた女性は担当部局のスタッフです。本人は打合せ会議のため残念ながら視聴することができませんでした。
太平洋島嶼国支援検討委員会の委員を務めていただいた産経新聞の千野境子 特別記者(PDF)の「われらはアイランダーズ」と題した記事が同新聞に掲載されました。記者の指摘する島サミットの知名度の問題については、引き続き広報活動を強化することにより改善していきたいと考えています。
見ることができる人
同じ委員会の委員を務めていただいた中野良子会長(PDF)の財団法人オイスカは月刊「OISCA」で「第5回太平洋・島サミット-太平洋地域の絆の強化をめざして」と題した特集を行っています。同財団のフィジーとパプアニューギニアにおける活動の紹介の他、委員会の座長を務めた小林 泉教授(PDF)のインタビュー記事も掲載されています。
(5月15日追加)
週末前のお知らせです。明日16日(土曜日)早朝、午前7時からラジオのニッポン放送「栗村智のHAPPY!ニッポン」に太平洋・島サミットを担当する岩間公典大洋州課長が出演し、30分間じっくりと島サミットについて語ります。
翌日17日(日曜日)の午前8時55分からはフジテレビ「そこが聞きたい!ニッポンの明日」に橋本聖子 外務副大臣が出演し、第5回太平洋・島サミットの主要な議題について説明する予定です。
島サミットは今回が5回目となりますが、その認知度は高めていく余地は十分にあると思われます。外務省としては、今回の第5回太平洋・島サミットの広報活動を通じ、国内外における島サミットの認知度が高まり、日本と太平洋の島国の関係の重要さが一人でも多くの方に理解してもらえることを期待しています。
島サミットの準備作業は週末も休むことなく進められる予定です。来週早々に到着する首脳もあり、日本への入国査証を発給する在外公館の協力を得つつ、成田空港の担当、車両担当、宿舎担当は特に忙しさが増しています。
(5月15日)
本日15日(金曜日)午後10時55分からフジテレビ系にて広報テレビ番組「キク!みる!~第5回太平洋・島サミット~」が放映されます。番組では在京パプアニューギニア大使館のマウエ大使と御夫人が母国パプアニューギニアについて語るとともに、太平洋・島サミットが紹介されます。マウエ大使は、2002年7月から駐日大使を務めており、太平洋の島国の中では最古参の大使として、今回自身にとって三度目の島サミットを経験することとなります。番組では御夫人の手料理も紹介されるとのことです。
トマムの北海道準備室からの連絡によれば、一昨日は吹雪でトマムのゲレンデも一面雪に覆われたとのことです。昨日もみぞれが降ったとのことですので、島嶼国の首脳達が白銀の世界を背景に記念撮影を行う可能性もあるかもしれません。
(5月14日)
昨日に続いて関連プログラムの紹介です。太平洋諸島地域研究所が21日(木曜日)「太平洋・島サミット」記念シンポジウム「太平洋島嶼諸国と日本」を以下の要領で開催します。第一部は、「私たちにとっての日本:留学生が見た日本と島嶼国関係」で、島国から日本に留学している大学院生の視点から日本と島国の関係について議論が行われる予定です。第二部は、「太平洋・島サミットとは~島サミットと島嶼諸国協力」で、太平洋島嶼国支援検討委員会の座長を務めていただいた小林 泉 大阪学院大学教授他が島国との協力関係について議論をする予定です。当日の来場も可能とのことですので、是非ご参加ください。
場所:ジェトロ本部会議室(港区赤坂1-12-32アーク森ビル5階)
日時:5月21日(木曜日)13時30分~16時50分
参加:無料
サミットの準備作業として、昨日はマスコミ関係者の説明会が行われました。外務省から太平洋・島サミットの経緯、意義、取材情報を説明しました。新聞、テレビ等を通じ、太平洋の島国と日本の関係の重要性について幅広く報道されることを期待しています。
(5月13日)
太平洋・島サミットの開催に先駆けて幾つかの関連プログラムが実施されます。5月20日(水曜日)には、第5回太平洋・島サミット記念特別展示 高砂淳二写真展「Pacific Islands」が新宿のコニカミノルタプラザで5月29日(金曜日)まで開催されます。この展示会では自然写真家の高砂氏が太平洋の島国で撮影した美しい写真が多数紹介されます。
同じく20日には、明治大学紫紺館(御茶ノ水)に移転する太平洋諸島センター(PIC)の新事務所起工式が実施されます。
5月21日(木曜日)には太平洋・島サミットの恒例行事となった「太平洋諸島展 2009」が日本貿易振興機構(JETRO)と太平洋諸島センター(PIC)の共催により赤坂のジェトロ展示場で実施されます。今回の「太平洋諸島展」ではアーク森ビル2階のカラヤン広場で「ビバ!パシフィック・アイランダーズ」が同時開催され、島国関連の様々なイベントが予定されています。珍しい島国の産品や伝統文化をお楽しみください。
サミットの準備作業も着々と進められています。昨日は成田空港で各国からの参加者をお出迎えするために欠かせない打ち合わせ会議、通称空港会議が実施されました。CIQと言われる税関、入国管理、検疫の関係者、警備関係者、航空会社や空港関係者との間で調整が行われました。
(5月12日)
第5回太平洋・島サミットまで余すところ10日程となり、いよいよカウントダウンの響きも高まっています。在外公館と外務省の関係部局から応援者も駆けつけてくれました。これまでは空席の多かった準備事務局も活気を呈しています。会場のアルファリゾート・トマム にもスタッフが常駐して準備を始めています。
参加各国の出席者もほぼ決定しました。来週早々にも参加者の一部が到着する予定です。
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